【高校生向け】ITパスポート試験の難易度や取得方法など
目次
ITパスポートは、ITに関する基礎知識を証明する国家資格です。難易度が比較的低いレベルの試験であり、毎年多くの人が受験しています。
高校生でもITパスポートの取得は可能ですが、「高校生でも合格できるの?」「勉強方法や合格するコツを知りたい」と悩む方もいるでしょう。
この記事では、高校生がITパスポートを取得するための勉強方法や試験の難易度について解説します。高校生のうちにITパスポートを取得したい方は、ぜひ参考にしてください。
高校生でもITパスポートは取得できる?
ITパスポートは、高校生でも取得できる資格です。受験するにあたって必要な資格や要件はなく、誰でも受験できます。
独立行政法人情報処理推進機構によると、ITパスポートは社会人だけでなく小学生や中学生の受験者もおり、最年少の合格者は7歳の小学1年生です。
(参照元:プレス発表 ITパスポート試験に7歳の小学1年生(受験時)が合格)
毎年受験する学生のうち3割は高校生で、全体の約10%を占めています。高校生のうちにITパスポートを取得すると、大学受験において入試の優遇を受けられる場合があります。特に、情報系大学や経済学部などの受験で有利になる資格です。
また大学によっては、ITパスポート保持者の学費を一部免除する大学もあります。ITに関連する大学受験を目指す高校生にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
ITパスポート試験の難易度
ITパスポート取得の難易度は、国家資格の中でも低いとされています。年度別の合格率は以下のとおりです。
年度 |
受験者数 |
合格率 |
2022年度 |
231,526名 |
51.6% |
2021年度 |
211,145名 |
52.7% |
2020年度 |
131,788名 |
58.8% |
2019年度 |
103,812名 |
54.3% |
2018年度 |
95,187名 |
51.7% |
参照:情報処理技術者試験統計資料|独立行政法人情報処理推進機構
ITパスポートの合格率は毎年50%以上と高い水準であり、2人に1人が合格できる難易度が低い試験です。
学生の試験結果も含まれているので、ITパスポートの合格は高校生でも難しくないといえるでしょう。
ただし、高校生は社会人と違って実務経験がないので、インプットすべき知識が多くなります。社会人よりも合格の難易度が上がるため、十分な対策と勉強時間を確保することが重要です。
【高校生向け】ITパスポート試験の勉強方法
ITパスポートは、高校生が独学でも合格できる資格です。ITパスポート取得に必要な勉強時間の目安と勉強方法について、それぞれ解説します。
勉強時間
高校生でITパスポート取得に必要な勉強時間は、約100時間〜150時間が目安といわれています。
1日の勉強時間や、それぞれの知識量で差はありますが、約1〜3ヶ月間は学習が必要でしょう。学校の勉強も並行するため、勉強時間の確保は簡単ではありません。
そこで、「試験までに勉強できる期間は何日あるか」「1日どのくらい資格勉強に充てられるか」など事前に計画を立てることが大切です。
合格に向けて、試験日から逆算して勉強時間がどのくらい必要になるかを見極めて、試験勉強に取り組みましょう。
勉強方法
ITパスポートの勉強では、インプットとアウトプットを何度も繰り返すことが大切です。
高校生は、ITに関する知識や実務経験がほとんどありません。そこで、必要な知識をインプットした後に、実務をイメージして問題集を繰り返し解いていきましょう。
ITパスポートの試験は、ITに関する全般的かつ基礎的な問題が幅広く出題されます。一つひとつの内容は難しくないので、分野を絞って学ぶのではなく、広い範囲を繰り返し学習することが必要です。
また、問題を解くときは、市販の問題集だけでなく過去問も活用しましょう。ITパスポートの試験は、毎回似ている問題が出題されます。過去の出題形式に慣れるために、事前に過去問を解いておくようにしてください。
ほかにも、最近は動画サイトでも学習できます。動画で学習すれば目や耳からインプットもでき、学習効率が上がるのでおすすめです。
ITパスポートの資格に興味のある高校生の方へ
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を証明できる資格です。高校生でも取得できる資格で、毎年多くの高校生が受験しています。
独学で合格を目指す場合は、約1〜3ヶ月間の勉強期間が必要です。学校の勉強と並行しながら、計画を立てて効率よく学習しましょう。
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