情報セキュリティマネジメント試験の難易度って?合格率・勉強時間など
目次
情報セキュリティマネジメント試験に興味がある人のなかには、「試験の難易度や合格率を知りたい」「独学でも合格できる?」など、疑問に思う方もいるでしょう。
IT化が進んだ現代社会では、情報の安全性を確保することが重要です。そこで、情報セキュリティマネジメントのスキルを身に付けて、情報を守り管理する能力があれば、将来的に有利な就職が実現できるかもしれません。
この記事では、情報セキュリティマネジメント試験の難易度・合格率や、独学で合格する難易度について詳しく解説します。情報セキュリティマネジメント試験に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
情報セキュリティマネジメント試験の難易度は?
情報セキュリティマネジメント試験は、「情報処理技術者試験」に関連した新しい国家試験です。情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して情報セキュリティの確保に貢献し、情報漏えいなどのリスクから組織を守る基本的スキルを認定する試験です。
ここでは、試験概要や合格率、難易度などをそれぞれ詳しく解説します。
試験概要・出題範囲
情報セキュリティマネジメント試験の内容は、「情報セキュリティの考え方や管理の実践、関連法規」などの重点分野と、「テクノロジーやマネジメント」などの関連分野の2種類があります。
出題科目は、以下のとおりです。
【重点分野】
情報セキュリティ全般 | 機密性・完全性・可用性、脅威、脆弱性、サイバー攻撃手法、暗号、認証など |
情報セキュリティ管理 | 情報資産、リスク、ISMS、インシデント管理などの各種管理策、CSIRTなど |
情報セキュリティ対策 | マルウェア対策、不正アクセス対策、情報漏えい対策、アクセス管理、情報セキュリティ啓発など |
情報セキュリティ関連法規 | サイバーセキュリティ基本法、個人情報保護法、不正アクセス禁止法など |
【関連分野】
テクノロジー | ネットワーク、データベース、システム構成要素 |
マネジメント | システム監査、サービスマネジメント、プロジェクトマネジメント |
ストラテジー | 経営管理、システム戦略、システム企画 |
情報セキュリティマネジメントの知識を問うほかにも、ケーススタディの出題もあります。ケーススタディは、より具体的な事例を元に出題され、実際の現場で必要なマネジメントスキルを試されます。
合格率・難易度
情報セキュリティマネジメント試験は、すべての科目を合計して1,000点満点中600点以上を合格としています。合格率は50%〜70%台です。
2022年と2023年の合格率は、以下のとおりです。
【情報セキュリティマネジメント試験の合格率】
2022年度上期 | 61.2% |
2022年度下期 | 52.0% |
2023年4月 | 76.2% |
2023年5月 | 78.2% |
2023年6月 | 72.4% |
2023年7月 | 73.3% |
情報セキュリティマネジメント試験は、高い合格率のため、難易度は決して高くはなく、比較的合格しやすい試験といえます。ただし、2023年から出題形式が一部変更されたため、難易度、合格率については今後、変動する可能性があるでしょう。
必要な勉強時間
情報セキュリティマネジメント試験は、およそ200時間程度を目安として勉強をすると合格できるといわれています。そのため、1日あたり3時間ほどの勉強を続けられれば、約3ヶ月間で合格を目指せるでしょう。
ただし、個人によって合格までに必要な勉強時間は異なります。社会人でIT関連の仕事に就いている方であれば、前提知識が身についていることも多く、勉強時間も短縮できる可能性があります。
情報セキュリティマネジメント試験に独学で合格する難易度
情報セキュリティマネジメント試験は、独学で受験し、合格することも可能です。独学の場合、学習にかかる費用が抑えられるうえに、ライフスタイルに合わせてすきま時間に勉強を進められるのがメリットとしてあります。
ただし、独学で試験勉強を行う場合、試験までのスケジュール管理が難しく、効率良く学習が進められない可能性があります。また、勉強方法に迷ったり、自分の不明点をすぐに解消できないため、勉強がスムーズに進まないかもしれません。
このような理由から、情報セキュリティマネジメント試験を独学で合格するのは難易度が高いといえるでしょう。
学習効率を高めて、スケジュールに沿って確実に学習を進めたい方は、情報セキュリティマネジメント試験の合格を目指せる学校に通ったり、カリキュラムが決まったコースを受講したりする方法がおすすめです。
情報セキュリティマネジメント試験に興味がある方へ
情報セキュリティマネジメント試験は、安全にITを利用・活用したり機密情報を徹底管理したりするためのスキルを認定する試験です。認定を受けられると、企業や組織において知識のある人材として活躍でき、就職にも有利となるでしょう。
お茶の水スクール・オブ・ビジネスの「ICTビジネスコース」は、基本的なIT知識やICTスキル、デザイン・クリエイティブスキルなどを習得できる専門学校です。
2年間のカリキュラムに関しては、1年次前期(7月)までは各コース共通で、オフィスソフトを使ったPCスキルや簿記など、社会人としての基礎力を高めます。2年次になると、授業を通して情報セキュリティマネジメントの試験対策をすることが可能です。
基礎と応用を効率良く学び、情報セキュリティマネジメント試験を受験したいと考えている方は、お茶の水スクール・オブ・ビジネスへの入学をぜひご検討ください。
⇒お茶の水スクール・オブ・ビジネスの「ICTビジネスコース」の詳細はこちら