Webクリエイターに関連する資格3選!詳細や難易度など
目次
Webクリエイターは、Webサイトやコンテンツの制作をする仕事です。近年、Webクリエイターに対するニーズが高まっていることから、関連する資格を取得して、キャリアアップや転職に活かす人が増えています。
しかし、Webクリエイターを目指す方のなかには、「専門資格は必要なの?」「資格の試験の詳細を知りたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
この記事では、 Webクリエイターに関連する資格や、資格を取得するメリットを解説します。Web業界で働きたい方やWebクリエイターの仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
Webクリエイターの資格の必要性
Webクリエイターとして仕事をするために必須の資格はありません。特定の資格を取得しなくても、Web業界で働くことが可能です。
しかし、Web業界では、さまざまな場面で知識やスキルの高さが求められます。Web制作の現場や人事採用の選考において、どのような実績やスキルがあるか、知識の量はどの程度かなどが重視されるためです。
そのため、Webクリエイターを目指す方やキャリアアップしたい方は、資格の取得がおすすめです。資格を取得することで、専門的なスキルや知識が身に付くだけでなく、あなたの市場価値も高まり、より良いキャリアアップにつながります。
Webクリエイターにはさまざまな関連資格があるため、どのような資格を取得するべきかを事前に調べておくのがおすすめです。
Webクリエイターに関連する資格3選
Webクリエイターに関連する代表的な資格は、以下の3つです。
・Webクリエイター能力認定試験
・Illustrator®クリエイター能力認定試験
・Photoshop®クリエイター能力認定試験
上記の資格試験は、株式会社サーティファイが主催しています。それぞれの概要を解説します。
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、世界的な標準化を図るW3Cに準拠した、Webサイト制作の知識やデザイン能力、コーディング能力などを測定・評価する試験です。
試験の概要は、以下のとおりです。
資格 | 制限なし | 制限なし |
エキスパート | スタンダード | |
試験時間 | 【知識問題】 20分 【実技問題】 テキストエディター使用/110分 Webページ作成ソフト使用/90分 | 【実技問題(記述式)】 ・HTML5の変換 ・HTMLの作成 ・CSSの読込と作成 ・画像の表示 |
受験料 | 7,500円(税込) | 5,900円(税込) |
合格基準 | 知識問題+実技問題の合計が65%以上 | 65%以上 |
累計受験者数 | 47,113人(2023年度3月時点) | |
平均合格率 | 89.92%(2022年度時点) |
出典:Webクリエイター 試験概要(Web利用・技術認定委員会)
試験は難易度ごとにエキスパートとスタンダードに分かれています。スタンダードでは、HTMLやCSSなどの基本的なコーディングスキル、Webデザインの基本表現の理解などが求められます。
一方、エキスパートでは、スタンダードでの基本的な内容に加えて、高度な技術や知識が必要です。
どちらも受験資格に制限はないため、誰でも受験することが可能です。平均の合格率は約9割で、難易度は比較的低い資格試験といえます。
Illustrator®クリエイター能力認定試験
Illustrator®クリエイター能力認定試験は、グラフィックツール「Illustrator®」の活用能力を測定・評価する資格試験です。
試験の概要は、以下のとおりです。
エキスパート | スタンダード | |
資格 | 制限なし | 制限なし |
試験時間 | 第1部:50分/第2部:90分 | 第1部:40分/第2部:90分 |
受験料 | 8,600円(税込) | 7,600円(税込) |
合格基準 | 知識・実技の得点率65%以上 かつ 実践問題の得点率70%以上 | 実技問題の得点率65%以上 かつ 実践問題の得点率70%以上 |
累計受験者数 | 101,755名(2023年3月時点) | |
平均合格率 | 71.48%(2022年度時点) |
出典:Illustrator(R)クリエイター能力認定試験 試験概要(ソフトウェア活用能力認定委員会)
Illustrator®を用いたWebデザインパーツの作成や、問題の指示に従い1つの作品を作り上げる表現力など、コンテンツ制作に関するスキルが問われます。
累計受験者数は10万人を超えており、平均合格者数は約7割です。試験の難易度は高くないといえるでしょう。
Photoshop®クリエイター能力認定試験
Photoshop®クリエイター能力認定試験とは、写真やイラストの加工や合成に使われる画像編集ソフト「PhotoShop」に関する試験です。
試験の概要は、以下のとおりです。
エキスパート | スタンダード | |
資格 | 制限なし | 制限なし |
試験時間 | 第1部:50分/第2部:90分 | 第1部:40分/第2部:90分 |
受験料 | 8,600円(税込) | 7,600円(税込) |
合格基準 | 知識・実技の得点率65%以上 かつ 実践問題の得点率70%以上 | 実技問題の得点率65%以上 かつ 実践問題の得点率70%以上 |
累計受験者数 | 96,953名(2023年3月時点) | |
平均合格率 | 75.35%(2022年度時点) |
出典:Photoshop®クリエイター能力認定試験 試験概要(ソフトウェア活用能力認定委員会)
Photoshopに関する知識と操作能力が問われ、作業指示書に沿って操作できるかが試されます。
Photoshop®クリエイター能力認定試験は、Webデザイナーやイラストレーターの受験者が多く、累計受験者数は10万人近くに登っています。
平均合格率は7割を超えており、試験の難易度は高くない水準といえるでしょう。
Webクリエイター関連の資格取得のメリット
Webクリエイター関連の資格を取得すると、ファイル操作やコーディング、Webサイト設計などの幅広いスキルを身に付けられます。資格の勉強をすれば、仕事をするうえで必須の知識やスキルを習得できるため、長期的なキャリアに有利です。
企業で働く人が資格を取得すると、資格手当や報奨金がもらえることもメリットです。Webクリエイター関連の資格に対して手当を出す企業も多く、就職や転職を考えるうえで重要なポイントといえます。
また、フリーランスとして働く場合、資格を保有していることはスキルと信頼性の証明になります。資格の認定証を持っていれば、資格を持たない人と差別化できるため、より多くの仕事を受注できるでしょう。
Webクリエイター関連の資格に興味がある方へ
Webクリエイターは、Web上のコンテンツ制作やデザインなど、webのさまざまな業務に関わる仕事です。
Webクリエイターに必須の資格はないため、専門的な資格がなくても仕事ができます。とはいえ、関連する資格を取得しておくことでスキルや信頼性を証明できるので、キャリアアップや就職・転職などに活かしたい方は、関連資格の取得がおすすめです。
Web業界に興味のある方は、お茶の水スクール・オブ・ビジネス「ICTビジネスコース」への入学もご検討ください。
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