簿記に向いている人・向かない人の特徴って?適性を解説
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転職やキャリアアップのために、簿記の勉強を始める人が増えています。簿記の資格には向き不向きがあり、合格を目指すためには自分が簿記に適性があるか知っておくことが大切です。
簿記の勉強を始めても「自分は簿記に向いていなかった」「勉強の成果がまったく出ない」となれば、勉強に費やした時間が無駄になってしまうかもしれません。
本記事では、簿記に向いている人と向かない人の特徴を解説します。これから簿記の勉強を始めるうえで自分が「向いている人」なのか「向かない人」なのかを知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも簿記とは?
簿記は、企業における資金の動きや取引の内容を記録・計算・整理して、経営状況を判断する技術です。
簿記を理解すると、企業運営に必要な会計知識や基本的な経営能力、分析力、財務諸表を読む力などを身につけられます。財務諸表とは貸借対照表や損益計算書のことであり、簿記は財務諸表の作成を目標とした資格です。
また、簿記は仕事だけでなく日常生活にも役立つ知識です。簿記の知識を活かして日々の収支を記録し、お金の流れを把握します。収支のバランスを把握できれば、無駄な出費を減らせるため、効率的な家計管理が可能です。
簿記の資格は、汎用性が高く多くの場面で役立つため、金融関係の国家資格の取得や転職、キャリアアップ、生活の質向上などに必要な資格といえます。
簿記に向いている人の特徴
簿記に向いている人の特徴は以下の3つです。
【向いている人の特徴】
・経営や金融の分野が好き
・コツコツ勉強できる
・英語が得意
それぞれの特徴について、詳しく解説します。
経営や金融の分野が好き
経営や金融の世界では、簿記にまつわる専門的な内容や用語が多用されているので、経営や金融の分野が好きな方は、勉強でも自然に簿記の内容に興味を持てますので向いている人といえます。
普段から企業経営や金融取引をイメージできる知識があれば、経営部門で働き始めた後すぐに仕事内容を理解しやすいでしょう。
普段から経営や金融の分野に触れている人は、簿記の内容に抵抗なく学習できます。
コツコツ勉強できる
簿記は数ヶ月の学習時間を必要とするため、コツコツと継続して勉強できる人は簿記に向いています。どの試験でも一度の暗記だけで合格は難しく、継続的な学習が必要です。
以下は、簿記の各階級に必要な勉強時間の平均です。簿記の合格には最低でも3〜4ヶ月の学習期間が必要になります。
簿記合格のために長期の目線を持ち、コツコツと勉強を継続できる人は簿記に向いている人といえます。
英語が得意
「数字にまつわる内容なのに、なぜ英語?」と感じるかもしれませんが、簿記と英語の勉強方法は似ているのです。
文法や単語の意味が分からないと英文が読めないように、専門用語の意味や基礎理論の理解がないと簿記の習得は難しいでしょう。
英語学習のように、基礎をしっかり固めてから応用に活かせる人は、簿記の学習も効率的に進められます。
簿記に向かない人の特徴
簿記に向かない人の特徴は、以下の3つです。
【向かない人の特徴】
・数字や数学に苦手意識がある
・完璧主義・こだわりが強い
・暗記だけで勉強しようとする
それぞれの特徴について、詳しく解説します。
数学や数字に苦手意識がある
数字に苦手意識を持っている人には、簿記の勉強を始めること自体厳しい可能性があります。複雑な計算はありませんが、電卓を使用した計算が必要です。数字に関する勉強をしたくない、計算したくないという人は簿記には向かない人といえます。
完璧主義
簿記には、「大雑把に物事を判断するために発展した技術」という背景があります。
たとえば、財務諸表から経営状況を早急に判断するためには、全体を大まかに見渡せることが大切です。一の位まで完璧に数字をチェックすると、時間がかかり経営活動がストップする可能性があります。
もちろん一の位まで完璧にすることは大切ですが、完璧主義は、「なかなか仕事が進まない」「精神的に疲れてしまう」などの仕事に影響を与える可能性があります。
暗記だけで勉強しようとする
簿記には多くの専門用語が出てくるため、暗記する能力も必要です。ただし、暗記だけで合格することは難しいでしょう。
簿記は数字や計算法を扱い、物事をロジカルに考えて判断する能力も持っていなければなりません。暗記での勉強法に自信がある人は、試験勉強でつまづくことが予想されます。
簿記の向き不向きをチェック
簿記は、経済活動や就職、転職に役立つ専門知識です。キャリアアップや転職、生活の質向上のために勉強したいと思う人が増えています。
しかし、簿記は向き・不向きがある資格です。勉強を始めてから「思うように進まない…」と落ち込まないように、「向いている人」「向かない人」の特徴を理解して自分に簿記の適性があるのかを、あらかじめチェックしておくとよいでしょう。
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